【青新14号特設ページ-NO.2】 
ここでは、中村正史さん、井上公之さん、古庄咲姫さん、和田泰明さん、前端剛さん、佐藤弘人さん、亀井隆公仁さんをご紹介。
◆写真をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます。

P1 http://qualia-ga.heteml.net/kantou1.com/seishin_vol-14_feature_articl
池田泰輔さん
P3 http://qualia-ga.heteml.net/kantou1.com/seishin_vol-14_feature_article-3 
木村英昭さん、畠春斎さん、金谷五良三郎さん
宮崎匠さん、兼田知明さん、岡田泰さん
藤巻晋さん

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中村さん中村翠嵐工房 
中村正史さん
(京都南青年部)

1999年 同志社大学工学部卒業
2000年 京都府立陶工高等技術専門校成形科修了
2001年 同校研究科修了
2002年 京都市工業試験場陶磁器コース本科修了
中村翠嵐(伯父)に師事

https://www.suiran.jp/

1.何と出会い(人でも作品でも)、または何故この道に進もうと思ったのか、きっかけは。次代である人には、家業を継ごうと思ったきっかけや出会いは(人でも作品でも)。
同志社大学の茶道部に入ったとき、部の備品に翠嵐(伯父)の数茶碗がありました。色鮮やかなその茶碗は茶席の中でとても可愛がられていました。こんな作品なら、僕も作ってみたいと思いました。

蓋置:黃交趾七宝紋

蓋置:黃交趾七宝紋

水指:浅黄交趾雪輪花筏紋

水指:浅黄交趾雪輪花筏紋

2.茶道具を作る時、特に注意している点や重要視している点は何ですか。
道具として使われる場面を意識しています。趣向、季節、取り合わせ、などに当てはまるように。

3.これからの茶道具造りに対する思いや、どんな作品を提案していきたいか教えて下さい。
取り合わせのなかに、交趾焼があることで席中が少し華やぐような作品を作っていきたいです。

4.鑑賞する際、ぜひこれを見て欲しいという点があれば教えて下さい。
交趾焼作品は全ての面を筆で手塗りして色を付けています。鮮やかで深みのある色合いをご覧いただきたいです。

茶碗:紺紫交趾四神

茶碗:紺紫交趾四神

5.問合せ先等
直接ご連絡いただければ。イメージや色など、ご要望をお聞かせください。   
shimonianchin★hotmail.co.jp (※連絡の際は★を@マークに変えてご利用下さい)

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井上公之さん

唐津焼窯元 鏡山窯
井上公之さん
(唐津青年部)

1999年 多摩美術大学クラフトデザイン金属コース 卒業
2000年 同コース研究生
2002年 佐賀県立有田窯業大学校専門課程陶磁器科 卒業
2002年 〜備前・伊勢崎淳に師事
2006年 〜鏡山窯にて制作を開始    (HPより抜粋)  

http://www.kyouzan.co.jp

1.何と出会い(人でも作品でも)、または何故この道に進もうと思ったのか、きっかけは。 次代である人には、家業を継ごうと思ったきっかけや出会いは(人でも作品でも)。
幼い頃からお絵描きや物作りが好きだった。家の向かいの工房で、父(井上東也)や職人が轆轤で土の塊をみるみるうちに器にしていくのが面白かった。窯焚きの日は賑やかで、しばしば一緒に夕食をとった。物作りに憧れ、いつの間にか自分もこの仕事をしたいと思うようになっていた。

2. 茶道具を作る時、特に注意している点や重要視している点は何ですか?
使いたいと思っていただく魅力は絶対に必要。ただし使えないものではいけない。また、伝統的な存在や技法をベースにしているが、古臭いと思われる物を作ってはいけないと思っている。

3.これからの茶道具造りに対する思いや、どんな作品を提案していきたいか教えて下さい。
何事にも捉われず制作したい。けど、それはあり得ないので、発見や気づきを大切に、素直に表現できたら、自分自身も楽しく、他者にも何かを提案できているのかもしれないという気がする。

茶碗:絵唐津

茶碗:絵唐津

4. 鑑賞する際、ぜひこれを見て欲しいという点があれば教えて下さい。
(何らかの魅力を感じていただけたとしたら)実際に手に取っていただきたい。薪で焼くのは多様な表情が生まれる可能性を信じて(願って)いるから。それは手に取っていただかないと鑑賞できない。

5.問合せ先等
鏡山窯(きょうざんがま)のホームページに個展の情報を掲載している。また、工房の向かいに常設の展示場がある。

http://www.kyouzan.co.jp

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古庄咲姫

截金師
永田(古庄)咲姫さん
(大牟田青年部)

形芸術大学美術・工芸学科日本画コース卒業
第四十四回 西部伝統工芸展課題作品の部諸工芸部門入選
第四十五回 西部伝統工芸展自由作品の部諸工芸部門入選
第四十六回 西部伝統工芸展自由作品の部諸工芸部門入選
第六十五回 福岡県美術展覧会日本画部門入選
第七回 みやま市美展工芸部門みやま市教育委員会賞受賞
2013年 大牟田市内にて初個展開催
2014年 荒尾市内にて展示会開催   (HPより抜粋)
http://ngtsk.net/

菓子器:蜘蛛の巣(表)

菓子器:蜘蛛の巣(表)

菓子器:蜘蛛の巣(裏)

菓子器:蜘蛛の巣(裏)

1.何と出会い(人でも作品でも)、または何故この道に進もうと思ったのか、きっかけは。次代である人には、家業を継ごうと思ったきっかけや出会いは(人でも作品でも)。
大学の授業で截金と出会い、その作業が性に合っていたこと。

2. 茶道具を作る時、特に注意している点や重要視している点は何ですか。
個性は小出しにし、お客様の佇まいや服装などを見て作品を合わせること。

3.これからの茶道具造りに対する思いや、どんな作品を提案していきたいか教えて下さい。
遊びがありつつ歴史のある、青銅器や縄文土器モチーフ。そして虫。素地から作れるようにパートドヴェールと博多人形の技術を勉強中です。

薄器:桑地截金鱗熨斗

薄器:桑地截金鱗熨斗

4.鑑賞する際、ぜひこれを見て欲しいという点があれば教えて下さい。
作品によって異なる。

5.問合せ先等
受注生産なので電話やメールで承っております。
curogosho★gmail.com (※連絡の際は★を@マークに変えてご利用下さい) 

http://ngtsk.net/ 

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和田さん琴浦窯
和田泰明さん
(阪神青年部)

1995年 琴浦窯にて作陶開始
2000年 2000cranes.comへ参加
2006年 大丸心斎橋店にて父子展を開催
2006年 12月窯道具に関する特許取得
2007年3月大分トキハ百貨店にて初個展を開催
 (HPより抜粋)

http://www.kotoura-gama.co.jp/index.html  

1.何と出会い(人でも作品でも)、または何故この道に進もうと思ったのか、きっかけは。次代である人には、家業を継ごうと思ったきっかけや出会いは(人でも作品でも)。
1995年ちょうど阪神大震災の年に工房では初代から残る水指やお茶碗、花入れなどがたくさん割れ工房も被害にあいました。そしてこの年に三代祖父が他界しました。そのあたりから父(四代 和田桐山)の次は自分であると意識し始めたと思います。

茶碗:色絵ひし形つなぎ

茶碗:色絵ひし形つなぎ

2. 茶道具を作る時、特に注意している点や重要視している点は何ですか。
お茶道具を作るにあたり自分自身も茶道を学び様々な茶道具の種類や大きさや使い勝手などを学びそれを作品作りに生かせるように勉強しております。

3.これからの茶道具造りに対する思いや、どんな作品を提案していきたいか教えて下さい。
作品を作る際に特に気を付けているところは作る時のメンタル面です。常に楽しい気持ちの時に作陶するようにしております。気持ちは作品に宿ります。
現在は茶道にかかわる方は女性が多いので、女性の手の大きさに合わせたサイズ感や女性目線での作品作りを心がけております。
作品が楽しそうだね、使い勝手がいいねと言われるような作品を作れるように今後も精進していきたいと思います。 

4. 鑑賞する際、ぜひこれを見て欲しいという点があれば教えて下さい。
女性の手にスッと収まるサイズ感

5.問合せ先等
大阪なんば高島屋  やました清昌堂(京都店、東京店)  淡交カルム(京都店、東京店)
海外販売 : https://www.2000cranes.com/

http://www.kotoura-gama.co.jp/index.html 

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前畑剛さん塗工家
前端剛さん
(京都東青年部)

★無限庵 http://mugenan.com/wp/

 

薄器:煌星棗

薄器:煌星棗

1.何と出会い(人でも作品でも)、または何故この道に進もうと思ったのか、きっかけは。次代である人には、家業を継ごうと思ったきっかけや出会いは(人でも作品でも)。
家業を継ぐ理由としては、父(前端雅峰)、兄(三代前端春斉)の影響も過分に有りますが、伝統文化を次世代に継承する事を少しでも手助けできたらと思いました。近年どの分野にでも言える事ですが、職人になる若者たちが少なくなっております。私は茶道を通じて漆の魅力を、これからの人に理解していただければ嬉しく思います。

2. 茶道具を作る時、特に注意している点や重要視している点は何ですか。
3.これからの茶道具造りに対する思いや、どんな作品を提案していきたいか教えて下さい。
注意している点としましては、仕上がってしまうと目に付かない点に気を遣っております。特に棗ですが昔から寸法形状が決まっているため、木地作りから下地の作業で縦横の寸法は当然の事、曲面の部分にも注意しております。また使用時に少しでも重くならないように、木地の段階で薄く轆轤で挽いております。伝統を踏まえて、使い易い漆芸品をお届けし、末永くお使い頂けましたら幸いと思っております。

5.問合せ先等
★無限庵 http://mugenan.com/wp/

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佐藤弘人さん

陶芸家
佐藤弘人さん
(東京第七東青年部)

1991年〜1993年 メキシコにて生活
1993年〜1996年 瀬戸赤津 霞仙陶苑にて修業
1996年〜2005年 陶土研究家 芳村俊一先生主催 へんど会に参加
2003年10月 日本橋高島屋クリエイティブ工房にて個展
(HPより抜粋)

http://hirotosato.com/

1.何と出会い(人でも作品でも)、または何故この道に進もうと思ったのか、きっかけは。次代である人には、家業を継ごうと思ったきっかけや出会いは(人でも作品でも)。
同じ熱海に住む父方の叔父が陶芸家で、私は子供の頃から粘土細工が好きだったので、叔父の家によく遊びに行って自由に作陶させてもらっていました。22歳から2年間、メキシコ・中米を放浪した時にメキシコの民芸品の「生命の木」という陶器のオブジェに出会った時に「土からこんなにエネルギーの溢れた作品が生まれるのか!」と感動して、自分もエネルギーに満ちた作品を土から作りたいと思い陶芸家を志す様になりました。やはり色々な意味で陶芸の最高峰の日本で勉強したいと思い瀬戸焼の窯元で修業させて頂きました。

2. 茶道具を作る時、特に注意している点や重要視している点は何ですか。

花入れ:煌彩瓢箪

花入れ:煌彩瓢箪

茶道具を作る上で気にしているところは、茶盌は掌でお水を飲むイメージで作陶しています。掌で感じる作陶を心がけています。
自分の作品は、日本列島の中央構造線近くで自分で見つけた土を釉に使い、透明釉と融合させることにより宇宙をイメージさせる色調が生まれます。茶器を作る上で、土にしても釉原料にしても業者から買ったものではなく、自分がリュックを背をって探したものを使い、その原料と出逢った時の物語をお買い上げいただいた方にお話しできればと思っております。

3.これからの茶道具造りに対する思いや、どんな作品を提案していきたいか教えて下さい。
これからの茶道具作りに対する思いは、古き良きものはたくさんありますが、現代だから生まれるモノもあると思います。現代の多様な明かり、光の変化で楽しめる器を、土から表現できれば面白いなと思っています。それが日常の生活の中でお抹茶を飲む道具として使われたらと思っております。

4. 鑑賞する際、ぜひこれを見て欲しいという点があれば教えて下さい。

土と透明釉の融合により生まれる、土からの小宇宙を楽しんで頂ければと思います。

5.問合せ先等
京都清水・朝日堂本店、他、都内百貨店での個展など

http://hirotosato.com/

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亀井さん高取焼 楽山窯
亀井隆公仁さん
(博多青年部)

1993年 九州造形短期大学卒業
    父の楽山に師事 田原陶兵衛に1年間師事
1998年 第54回福岡県美術展奨励賞
1999年 第55回福岡県美術展入賞 ~ 第60回(2004年)まで連続入賞 
2012年第29回西日本陶芸美術展入選

1.何と出会い(人でも作品でも)、または何故この道に進もうと思ったのか、きっかけは。次代である人には、家業を継ごうと思ったきっかけや出会いは(人でも作品でも)。
実家(父は十四代亀井味楽の弟、亀井楽山)を継いだだけと思ってましたが、作品を手にされた方の笑顔を見て真摯に取り組みはじめました。

水指:高取耳付掛分(横)

水指:高取耳付掛分(横)

水指:高取耳付掛分

水指:高取耳付掛分

2. 茶道具を作る時、特に注意している点や重要視している点は何ですか。
茶道具は全て寸法があり手に吸い付くような茶わんや、緊張感のある茶入、存在感のある水指を目指していますが、立派な引き立て役になれる焼き物を造りたいです。

3.これからの茶道具造りに対する思いや、どんな作品を提案していきたいか教えて下さい。
上と同じです。スミマセン。

4. 鑑賞する際、ぜひこれを見て欲しいという点があれば教えて下さい。
手に取って触って頂き、私が何処にこだわり造ったかを当てて欲しいですね。

5.問合せ先等
楽山窯
〒811-1132 福岡市早良区石釜1515-1

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P1 http://qualia-ga.heteml.net/kantou1.com/seishin_vol-14_feature_article
池田泰輔さん
P3 http://qualia-ga.heteml.net/kantou1.com/seishin_vol-14_feature_article-3
木村英昭さん、畠春斎さん、金谷五良三郎さん
宮崎匠さん、兼田知明さん、岡田泰さん
藤巻晋さん