【青新14号特設ページ-NO.3】
ここでは、 木村英昭さん、畠春斎さん、金谷五良三郎さん、宮崎匠さん、兼田知明さん、岡田泰さん、藤巻晋さんをご紹介します。
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P1 http://qualia-ga.heteml.net/kantou1.com/seishin_vol-14_feature_article
池田泰輔さん
P2 http://qualia-ga.heteml.net/kantou1.com/seishin_vol-14_feature_article-2
中村正史さん、井上公之さん、古庄咲姫さん
和田泰明さん<、前端剛さん、佐藤弘人さん
亀井隆公仁さん

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木村英昭さん備前焼六姓窯元 桃蹊堂
二十六代 木村英昭さん
(岡山青年部)

1994年 名古屋学院大学外国語学部英米語学科卒業。
1996年 マサーナ美術学校陶芸科専攻。(バルセロナ)
1997年 同学校彫刻科専攻。タジェール・アビエルト’98に参加。
1998年 オーストラリア・クィーンズランド陶芸協会と交流。
1999年 名古屋の現代美術家、日比野貴之氏とユニット「WASABI」結成。
(HPより抜粋)

http://www.tokeido.com

1.何と出会い(人でも作品でも)、または何故この道に進もうと思ったのか、きっかけは。次代である人には、家業を継ごうと思ったきっかけや出会いは(人でも作品でも)。
小さいころから、周りからも「十八代!」(父は十七代 木村桃山)って言われてましたし、母親からも「跡を継ぐんよ!」って言われてましたので、小学生の卒業文集の将来の夢は、「焼き物屋」でした。(笑)
中学、高校のころは英語が好きだったので、頭の片隅に「焼き物屋」はありましたが、英語を活かした職業(外交官など)就きたいと思ってました。また歴史が好きだったので、考古学者なども。大学になるとどうせ焼き物屋にならないといけないんだったら、大学は好きなことをしたいと思い、外国語学部へ。すると大学があった名古屋学院大学はたまたま、北へ下りれば美濃焼の産地の多治見、南へ下りれば瀬戸焼の産地の瀬戸市、という焼き物に取り囲まれた山の頂上にありました。すると、大学3年後半あたりから、突如いままでなかった陶芸というジャンルが好きになり、そこから展覧会に行ったり、作家さんに会いに行ったり、いろんなところに行きました。それが陶芸人生の始まりでした。まさに加藤唐九郎、荒川豊蔵、そして京都ですが、八木一夫、鈴木治ですね。

花入:守破離

花入:守破離

2. 茶道具を作る時、特に注意している点や重要視している点は何ですか。
茶道具は、やはり使いやすさ、重さです。手に持ったとき、ピタッと手にそうもの、このお茶碗で一服点てたいとか、この茶室の空間に、この水指置きたいなあ、などそう思ってもらえる様な形のものを作りたいです。形でいえば、口造りや高台も気にしています。茶入れでも口造りや底の糸切りとかも。

3.これからの茶道具造りに対する思いや、どんな作品を提案していきたいか教えて下さい。
備前は釉薬を使わない焼き物です。土の味わいと色合いがピタッとくる見たときに惹きこまれる作品、使ってみて使いやすい作品、を作っていきたいです。

4. 鑑賞する際、ぜひこれを見て欲しいという点があれば教えて下さい。
やはり見えない部分である高台や底の部分を見てもらいたいですね。

5. 問合せ先等
デパートや六本木のミッドタウン。あとは直接お問い合わせいただけましたら、画像をお送りいたします。
tokeido★mx3.tiki.ne.jp (※連絡の際は★を@マークに変えてご利用下さい)
詳細は昨年2017年9月発売の淡交増刊号「全国のやきもの図鑑」(淡交社)にて。

代表作『守破離2018』の製作工程(動画)をご覧になれます ⇒ https://youtu.be/2i0-O5J89i8

http://www.tokeido.com

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畠春斎さん釜師
三代 畠春斎さん
(高岡青年部)

1996年 父二代畠春斎より釜づくりを習う
2009年 日本工芸会 正会員

https://www.hatashunsai.com/

1.何と出会い(人でも作品でも)、または何故この道に進もうと思ったのか、きっかけは。次代である人には、家業を継ごうと思ったきっかけや出会いは(人でも作品でも)。
茶釜を作る父の姿を見て。

風炉:面取 釜:筋紋菱釜

風炉:面取
釜:筋紋菱釜

2. 茶道具を作る時、特に注意している点や重要視している点は何ですか。
重さや使いやすさ。

3.これからの茶道具造りに対する思いや、どんな作品を提案していきたいか教えて下さい。
次代に即した新しい形。

4. 鑑賞する際、ぜひこれを見て欲しいという点があれば教えて下さい。

5.問合せ先等
基本は個展等。
hatashunsai★yahoo.co.jp (※連絡の際は★を@マークに変えてご利用下さい)

https://www.hatashunsai.com/

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金谷さん金物師
十六代 金谷五良三郎さん
(京都南青年部)

茶道具や花器で名高い金谷五良三郎は、鍛金、鋳金、彫金など伝統的な金属工芸技法を駆使して十六代、四百年余にわたって名品の数々を生み出してきた。特徴的な風合いを生む独自の金属着色法は「五良三色」として知られ、父子相伝の技法として今に受け継がれている。(京都工房コンシェルジュ(https://www.kyotoartisans.jp/2017/08/07/金谷五良三郎/より抜粋)

1.何と出会い(人でも作品でも)、または何故この道に進もうと思ったのか、きっかけは。次代である人には、家業を継ごうと思ったきっかけや出会いは(人でも作品でも)。
家業(父は15代金谷五良三郎)である道に進むことは強制ではありませんでしたが、初めはただ何となく始めたのが正直なところです。

建水:緋銅福禄寿

建水:緋銅福禄寿

蓋置:緋銅煤竹

蓋置:緋銅煤竹

2. 茶道具を作る時、特に注意している点や重要視している点は何ですか。
形や色合いは当然ですが、お道具としての使い心地やご使用いただいたことを想像しながら、制作中の道具単体で考えないようにしております

3.これからの茶道具造りに対する思いや、どんな作品を提案していきたいか教えて下さい。
伝統を守るだけでなく、新しさばかりを追求するのでもなく、受け継がれた感覚や技法を大切にしながら自分らしいものを造れるように努めます。

4. 鑑賞する際、ぜひこれを見て欲しいという点があれば教えて下さい。
色味について一部漆などの色付けもありますが、酸化被膜の化学変化による発色です。それらの色味や金・銀・銅・真鍮・鉄・チタン等、様々な金属素材、又、手に取っていただいたとき、重く見えて軽い、軽く見えて重い等・・・切りがないですね。

5.問合せ先等
基本は個展等。

清水焼の郷http://www.kiyomizuyaki.or.jp/)というサイトに先代(15代)の紹介記事があり、当代のことにも触れていました。
『継承とは独自性を求めること』http://www.kiyomizuyaki.or.jp/report/44/

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宮崎匠さん釜師
宮崎匠さん
(石川青年部)

1994年 父である十四代寒雉に師事

宮崎家は加賀藩5代藩主の前田綱紀から茶道奉行として仙叟宗室が京都から招かれた折、藩の御用釜師として仙叟の指導の下に多くの釜を製作したという。湯気を出す塩屋釜、三角おにぎり形をした焼飯釜などが有名。

1.何と出会い(人でも作品でも)、または何故この道に進もうと思ったのか、きっかけは。次代である人には、家業を継ごうと思ったきっかけや出会いは(人でも作品でも)。
何かハッキリとしたキカッケがあったわけではなく、徐々にひたすらちょっとずつ気持ちが固まっていったように思います。いまだに家業を継ぐ才能なり力量を持っているとは思っていないのだけれど、何よりも、次代に繋げることが出来るか、ものすごく心配です。

2.茶道具を作る時、特に注意している点や重要視している点は何ですか。
家の肌にちゃんとなっているか、そこは大事にしています。茶道具として使えるかどうかは、使ってみてやっと気づくことが多く、とても大切なことですが、ここまで多くの現代茶会と呼ばれるものが開かれる中、あまり固いこと言わずに作ったほうが良いのかもしれませんね。

3.これからの茶道具造りに対する思いや、どんな作品を提案していきたいか教えて下さい。
家の伝統、昔ながらのものに、自分独自のものを少しだけ足すといった作品作りを守っています。自分独自のものに伝統をこじつけることの無いようにしています。

釜:光筒釜

釜:光筒釜

釜:光筒釜(風炉上)

釜:光筒釜(風炉上)

4. 鑑賞する際、ぜひこれを見て欲しいという点があれば教えて下さい。
いろいろと見方はあるのかと思いますが、造り手側からは、裏も、内側も全て見て、あらゆるでっぱりやへこみや鉄の処理の仕方、ヤスリの跡等見てほしかったりします。

5.問合せ先等
稀に個展や二人展、三人展など開いたりしています。公募展等にも出しています。店置きも少しはありますが、一番確実なのは、連絡して下さい。
〒920-0901 石川県金沢市彦三町1丁目13-30

週刊BCNというサイトにお父上である十四代宮崎寒雉の特集が組まれており、ご子息のことに触れています。
『380年前の先祖にならい76歳での現役を目指す』
上:https://www.weeklybcn.com/journal/hitoarite/detail/20150528_32941.html
下:https://www.weeklybcn.com/journal/hitoarite/detail/20150604_32940.html

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兼田さん萩焼窯元 景勝庵 兼田佳炎釜
兼田知明さん
(萩青年部)

1999年 倉敷芸術科学大学工芸学科卒
2001年 同 大学院工芸専攻修了
2002年 萩焼新進作家6人展(下関大丸百貨店)
2003年 YOUNG OH!OH! 展(加計美術館)
2004年 西部伝統工芸展 入選以後連続
       西日本陶芸展 入選
       一水会陶芸展 入選
       萩市美術展 教育長賞受賞
       萩陶芸家協会展 協会賞受賞
(萩焼屋 Japan から抜粋 https://hagiyakiya.com/artist/兼田知明

http://hagijc.jp/hagiyaki_kamamoto/shoukeian.html

茶碗:萩黒

茶碗:萩黒

1.何と出会い(人でも作品でも)、または何故この道に進もうと思ったのか、きっかけは。次代である人には、家業を継ごうと思ったきっかけや出会いは(人でも作品でも)。
毎日、萩焼には触れていましたが、進学の際に家業を継ぐ決断を致しました。

2. 茶道具を作る時、特に注意している点や重要視している点は何ですか。
作品に触れた時の感触です。茶碗であれば口当たりや、手の中での収まりの良さです。

3.これからの茶道具造りに対する思いや、どんな作品を提案していきたいか教えて下さい。
陶器は手にした方が大切に扱って頂ければ100年でも200年でも残ります。後世の方に観られても恥ずかしく無い作品を目指し創作しております。

4. 鑑賞する際、ぜひこれを見て欲しいという点があれば教えて下さい。
萩伝統の土味です。

5.問合せ先等
新宿京王百貨店では、年1回展示会をさせて頂いております。

http://hagijc.jp/hagiyaki_kamamoto/shoukeian.html

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岡田泰さん萩焼窯元 晴雲山 岡田釜
岡田泰さん
(萩青年部)

2002年 東京造形大学 美術学部彫刻科 卒業
2003年 京都府立陶工高等技術専門校成形科修了
2005年 京都市工業試験場陶磁器専修科修了
2009年 日本伝統工芸展初入
2012年 日本工芸会正会員認定

江戸時代から200年以上続く岡田窯に生まれ、東京造形大学美術学部彫刻科を卒業、京都にて陶芸の修行後、父である裕氏に師事する。(父、岡田窯八代 岡田裕氏は山口県指定無形文化財萩焼保持者)
(萩焼屋JAPAN から抜粋 https://hagiyakiya.com/artist/岡田%e3%80%80泰

★JAPAN POTTERY NET http://www.japanpotterynet.com/jp/user_data/kilns115.php

1.何と出会い(人でも作品でも)、または何故この道に進もうと思ったのか、きっかけは、次代である人には、家業を継ごうと思ったきっかけや出会いは(人でも作品でも)?
物心ついた時から陶芸に従事する人たち(父は八代 岡田裕)に囲まれていたので、自然にこの道に進みました。

萩茶碗

萩茶碗

2. 茶道具を作る時、特に注意している点や重要視している点は何ですか?
どういうお道具の取り合わせで使っていただけるかという点です。私の作品がどういう風に使っていただけているか期待も込めて想像しています。

3. これからの茶道具造りに対する思いや、どんな作品を提案していきたいか教えて下さい。
何年も使っていただき、味わいが出て、お客様がほっこりしてくれるような作品を作っていきたいです。

4.  鑑賞する際、ぜひこれを見て欲しいという点があれば教えて下さい。
作品もお道具によって見所は違いますが、是非手にとって私の思いのこもった姿をじっくり堪能していただけたらと思います。
5.問合せ先等
関東では百貨店やギャラリーにて展示する機会をいただいていますので、是非その際に足を運んでいただけたらと思います(私も会場に在郎していますので)。

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藤巻晋さんさん陶芸家
藤巻晋さん
(東京第七東青年部)

静岡出身。法政大学工学部建築学科卒。アトリエ飛行船陶芸研究所にて陶芸を学ぶ。日本文化に対する興味からオリジナルな和食器づくりを目指している。(Artlerから抜粋。http://www.artler.com/fujimaki/

1.何と出会い(人でも作品でも)、または何故この道に進もうと思ったのか、きっかけは。次代である人には、家業を継ごうと思ったきっかけや出会いは(人でも作品でも)。

学生の頃お茶をはじめてから陶芸に興味を持つようになりました。初めは趣味で始めたつもりだったのですが、少しずつ売るようになってだんだん仕事にするようになっていきました。

建水:灰釉

建水:灰釉

2. 茶道具を作る時、特に注意している点や重要視している点は何ですか?
茶道具は難しいのであまり作ってませんが、全体の雰囲気がお茶に合うかを考えながら作ってます。

3.これからの茶道具造りに対する思いや、どんな作品を提案していきたいか教えてください。
伝統的な作りの中に自分なりの個性が出せたらいいなと思います。

4. 鑑賞する際、ぜひこれを見て欲しいという点があれば教えてください。
全体はもちろんですが、高台とか釉薬の具合とか細かいところも見て欲しいです。

5.問合せ先等
百貨店等で展示会を不定期ですがしております。

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P1 http://qualia-ga.heteml.net/kantou1.com/seishin_vol-14_feature_article
池田泰輔さん
P2 http://qualia-ga.heteml.net/kantou1.com/seishin_vol-14_feature_article-2
中村正史さん、井上公之さん、古庄咲姫さん
和田泰明さん、前端剛さん、佐藤弘人さん
亀井隆公仁さん