開催報告|ブロックコンファレンス 2024
令和6年7月14日 (日) 於 茶道裏千家東京茶道会館
令和6年7月14日 (日)に茶道裏千家東京茶道会館にて第45回ブロック研修会・ブロックコンファレンス2024を行いました。
「心に響くおもてなしのイロハ そうだ茶会にいこう!!」をスローガンに掲げ、9月に行う会員大会の茶会に向けて、より実践的に茶会の組み立て方を学びました。青年部会員は主にオンラインで繋がることで参加のハードルを下げて、オンラインだからこそ出来る伝わりやすい研修になるよう工夫しました。ご来賓の先生方、青年部会員、他ブロック、裏千家関東学生茶道研究会の学生、合わせて284人にご参加いただきました。
式典では、矢追美和ブロック長の開会挨拶の後、淡交会参事 関東第一地区副委員長の秋山宗和先生のご挨拶、淡交会総本部 運営企画部主任の小野田桂子様による総本部報告、全国代表者会議の井上公之副議長からの全国委員メッセージをいただきました。
事前研修として、青年部の先輩である株式会社清昌堂やました代表取締役 山下寛一郎氏による「茶席のマナーやルールについて」のお話を動画配信しました。客の心・亭主の心を思い合い茶席を楽しむ心構えについて拝聴しました。亭主、正客、連客それぞれの立ち居振る舞いのマナーを守り、知らないことは素直に聞くこと、日々の稽古と同じように相手への感謝や気持ちを汲み取る、お茶を通じた心の交流のあり方について学びました。
研修会当日は、講師に今日庵業躰 加藤宗雄先生をお迎えし、茶道会館「坐雲の間」からリアルタイムのオンライン配信を行ないました。水屋の準備と後始末をより実践的に御指導いただき、一人ひとりが自発的に水屋の準備ができるようになることを目指しました。空間の準備、座敷帚の使い方から炭の始末まで、実技を交えてご講義いただき、箒の掃き方一つにも心配りが必要なことに気づきました。棗へのお茶のはき方、薄茶の点て方についても丁寧に御指導いただきました。床には千玄室大宗匠の御軸「白鶴舞若松」が掛けられて「大宗匠やお家元、若宗匠に見守られながら水屋しごとをする気持ちで臨まれるとよいと思います」との先生のお言葉が印象的でした。
その後、オンライン上で19グループに分かれてグループワークを行ないました。今回の研修を受講して、次の茶席ではどのように振る舞いたいかについて問い、各グループとも活発に意見交換が行なわれました。茶歴の浅い方も多く「まずは茶会に行ってみたい」「亭主、正客を経験してみたい」という意見や「日々の稽古や美術館などで知識を深め会話を楽しみたい」という意見など、それぞれの立場での気づきがありました。修道としての稽古はあってこそですが、茶会では楽しむことに心を置きたいという意見にまとまりました。しかし、言葉では楽しもうと言っても実践することが難しく、お稽古の場があること、青年部という実践の機会を与えてくれる場があること、一緒に実行できる仲間がいることに感謝し、青年部だからこそできることについて考える良い機会となりました。
グループワークを行っている間、来賓の先生方には「坐雲の間」で呈茶を行いました。そして、最後にグループワークの発表と第35期L・T出向員研修の報告を行い、閉会いたしました。
本研修は日々のお稽古を見直す良い機会となり、この学びを会員大会に活かしたいと思います。
会員一人ひとりにとって実りある研修を行えましたこと、日頃よりご支援ご指導くださいます先生方のおかげと感謝申し上げます。