開催報告|明治神宮献茶式(回廊席)

令和5年10月13日 (金) 於 明治神宮

眩しいほどに広がる秋晴れの空の下、明治神宮献茶式が執り行われ、青年部ブロックでは回廊席を担当させていただきました。6年ぶりの明治神宮献茶式の回廊席では、4 か月前から準備を始めて、当日も早朝からお点前、水屋、会場案内と各チーム一丸となってお客様をお迎え致しました。

テーマはお菓子の銘と同じ「飛翔」で、コロナ禍が明け行動制限がなくなり、どこまでも羽ばたいていく姿をイメージいたしました。錦玉で夜明けの輝きを表現し、アクセントに杏を加え、お客様からはほのかな甘酸っぱさが好評でした。
菓子器は丹心斎若宗匠の格式披露記念の品である「松喰鶴蒔絵 桐八角盆」を、水指は京都の青年部・全国委員の先輩である粟田焼作家の安田浩人氏にこの席の為に制作いただいた「東京名所図会」を用いました。また、「鳳凰」の蓋置は東京第七東青年部会員で鋳物作家の石垣覚氏によるものです。

青年部らしく、明るく弾けるような晴れやかな気持ちを表現したいと、花には作州綿を添えました。これは、岡山の青年部・全国委員の先輩 備前焼作家の木村桃山氏よりいただいた種をここ東京の地で育て、ちょうど実が弾けたところを活けました。弾けたこの実の如く、これからも活発に青年部活動に邁進して参りたいと思います。

たくさんのお客様がお越しいただき、「青年部らしい良いお席でしたね」とお声がけくださり、とても嬉しく思い、励みとなりました。海外からの観光客の方も多く、珍しそうに写真を撮ったり見学をされていましたが、午後にはお席にもお入りいただきお茶とお菓子を楽しんでいただくことができました。

天候に恵まれ、終始爽やかな風を感じながらの開催となり、非常に思い出深い一日となりました。このような貴重な機会をいただき大変光栄に存じます。また、無事に終えることが出来ましたのも、日頃からご指導いただいている先生方のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。